その容姿の醜さゆえに仲間から疎まれ、「よだか」とあだ名された鳥。そして、その名前から鷹に嫌われ、名前を変えるように強要される哀れな鳥。自分ではどうにもならない容姿や名前のことで責められ続けることに絶望し、太陽や星に別世界へ連れて行って欲しいと願うものの拒まれたよだかは、辛すぎるこの世に別れを告げる決心をする。「食べることと生きること」「生きることと殺すこと」など、宮沢賢治の「死生観」が随所にちりばめられ、生命の在り方とは何かを根源的に問いかける不朽の名作童話。